2017年 南インド映画祭(14/100)
| 映画祭のチラシ |
英語字幕のついたインド映画に、日本語の字幕をつけるというものでした。
「インド映画は長い」とはよく聞きますが、この作品もご多分に漏れず、4時間超え。
納期の関係もあり、たしか5人体制のチームで翻訳を担当したと記憶しています。
「南インド映画祭」とあえて「南」と銘打っているだけあり、よく知られるボリウッド映画とは少し雰囲気が異なっていました。私が担当した作品にも、踊って歌うシーンはありましたが、ド派手なボリウッドスタイルとは毛色が違う印象でした。
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| 公式パンフレットより |
私が担当したのは「Bommarillu/人形の家」という作品。
…いえ、ホラー映画ではありません(笑)。
親の望む人生から解放されたい青年の話です。
ストーリーも登場人物も魅力的で、翻訳の作業そのものが楽しかったと記憶しております。
8年前の前のことなので、ところどころ記憶が曖昧です。すみません😅
チケットをいただいたので、「自分の関わった作品を映画館で見る機会なんて、滅多にない!」と、映画好きの友人を誘って山形から渋谷へ行って参りました!
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| 記念写真 |
ワクワク50%、ドキドキ50%の気持ちで字幕を見つめていました。
スクリーンに自分の訳した字幕が表示されるのは嬉しいけれど、同時にお客さんの生の反応も目に入ってくるので、ものすごく緊張もしました。
そして、エンドロールの最後の最後。
「字幕:〇〇、〇〇、〇〇、高橋佳奈子、〇〇」と自分の名前が表示された瞬間、思わず小さい声で「いぇーい!」と口にしていました。あの画面、もし許されるなら写真に収めたかた…。
現在は、日本語→英語の翻訳をメインに受けているので、映画館で自分の字幕を見る機会は、ほとんどありません。「ほとんど」どころか、ゼロです。
以前、同じ作品に関わった翻訳者さんが、偶然にも海外の映画祭で通訳を務めることになり、現地で私たちの担当した映画を観る機会に恵まれました。そして奇跡的にも、その映画の監督の通訳も担当されたんです!上映後、「ちゃんと狙ってたところで、お客さんも笑ってたよ!」と嬉しい報告をいただき、思わず自宅でガッツポーズをしました。
いつかまた、自分の字幕をスクリーンで観られる日が来ることを願う。
それまで、海外の映画祭に行くための貯金もしつつ、これからも精進して参りたいと思います。




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